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『雪と墨』Marita。

 

 

紙本は2023/06/24時点で楽天ブックスに在庫がありました(Amazonは品切れ)

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紙本全三巻。空き時間を縫いつつ読了。

電子図書ですと「品切れ」の心配はないのですが、やはり紙がよい。ページをめくりたいのです、令和になってもそれは変わらない。
この作品を検索する際にはひとつ留意点があります。「雪と墨」は同名の別作品があるので(そちらも素敵です)「雪と墨 Marita」とツーワード検索をしてみてください。

コミックに関しての記事を書くとき、私は「読書感想文」を綴るのが苦手です。「ネタバレ」をしたくないのです、具体的には。特に、こうした作品は「事前知識」を入れず「表紙買い」をしてもよいのでは、とすら思うのです。作者Marikaさんのpixiv、「雪と墨」ページを以下にリンクします。

noteの記事で「雪と墨」のレビューがありました。以下にリンクします。ベスト100の第一位として「雪と墨」をあげておられます。


私はMarikaさん作「雪と墨」をpixivで知りました(pixivは「読み専」アカウントを取得しています)。pixivの連載から紙コミックスが発刊される→それを購入、というパターンも幾度か経験しました。そこはやはり「時代」だと感じています(雑誌連載→コミック出版 ではない)。
ですが、pixivの無料連載だけでは物語の本当の意図は掴めないので、出版されたものを読むことをお奨めします。

さて。内容に関して一言も触れないのは、それはそれでいかがなものか、と自分ながらに思うので、端的に綴ります。
死がふたりを分かつまで”という常套句がありますが、この登場人物達は「時を越えて再び『巡り会う』」のです。同性の従兄弟同士、通りすがりの他人(男女)等々。二人の関係は様々に変わりつつ、時間を越えて再び「隣り合う」。その縁は結ばれるのか消えるのか。それは実際に読んで確かめてみて欲しいと思います。

私は昔綴った物語の最後に「二世の誓い。そんなんいらへんよ。時を重ねるんや、いつまでも」、そう登場人物(関西の女性という設定ゆえ大阪弁(もどき)で話します)に語らせたことがあります(作品は共同作であり私ひとりで作ったものではないのでnoteにあげることはできませんが)。そのとき抱いていた思いを、「雪と墨」という作品は私に思い出させてくれました。
永遠不変。幻想の世界でしか叶わぬと思われるそれを、人の心の裡に見出し具現化する。それが描くということなのだ。そんなことを。

彼らのはじまりを、Marikaさんが描いておられます。下記にリンクを。

Marikaさん。似顔絵等から察するに道産子なのではないかと。そこも親近感を覚えます(私は生まれも育ちも、今の居住地も北海道です)。